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2019/07/04|今月の精油は、「レモングラス」
最近メディアで大きな話題となったレモングラスの精油。テレビでは水虫のケアにスポットがあてられていましたが、水虫だけでなくレモングラスは梅雨から夏の皮膚トラブルに大活躍します。
今回のメルマガは、そんなレモングラスの精油のお話です。
古くから熱帯の国で感染症の予防に使われてきた精油
東南アジアでは、屋台のテーブルにも虫除けとしてレモングラスのスプレーが置かれているほど生活に密着している精油。菖蒲に似た草丈の高いイネ科のレモングラスは、その長い葉を水蒸気蒸留して精油が得られます。原産国が、ベトナム・インドネシア・インドなど東南アジアに広く分布し、成長が早く年に数回収穫できることと東南アジア特有の気候から発生する熱病や感染症に威力を発揮することからこの地方では古くからレモングラスの精油が利用されてきました。
真菌・抗菌・鎮静・鎮痛効果をもつ芳香成分シトラールが全体の8割を占めるレモングラスの精油。日本では、10年以上も前からレモングラス精油の水虫への研究がされていて、学会発表も多い症例です。
水虫の原因となる真菌(カビ)の白癬菌は、生命力が強く特効薬がないといわれています。精油には、レモングラスのように抗真菌作用を持つ精油がたくさんあるので、数種類ブレンドすることでより効果的な水虫対策ができます。
高温多湿を好む白癬菌は、日本の夏が大好きです。
特に、この梅雨の時期の蒸れた靴の中は、白癬菌の格好の増殖の場となります。
梅雨の足元ケアオイル ~根気よく足先にアプローチ~
【材料】スィートアーモンドオイル10ml・レモングラス2滴・ティートリー2滴・ラヴィンツァラ1滴
【作り方】スィートアーモンド10mlにレモングラス2滴・ティートリー2滴・ラヴィンツァラ1滴をブレンドします。
【使い方】お風呂上りに綿棒などを使って気になる部分に塗布します。
皮膚が柔らかくなっているお風呂上りにケアするのがおすすめです。
梅雨の除菌アロマ床スプレー ~みんなが歩く床も清潔に~
【材料】100mlスプレー瓶、無水エタノール10ml、水90ml、レモングラス12滴、サイプレス8滴
【作り方】スプレー瓶に無水エタノールとレモングラスとサイプレスを入れよく混ぜたあとに、水を入れ再びよく混ぜたら出来上がりです。
【使い方】掃除機で床掃除をしたのちに、直接スプレーして雑巾やお掃除ワイパーなどでふき取ります。
爽やかアロマ足浴 ~ちょっとしたすきま時間に~
【材料】40度程度のお湯・洗面器・レモングラス2滴・ラベンダー2滴
【作り方】お湯を入れた洗面器に、レモングラス2滴とラベンダー2滴を垂らしてよくかき混ぜます。
【使い方】足を洗い、洗面器に20分程度足をひたします。
足浴後は、しっかりと足をふき乾かします。
レモングラスは、ノミやダニの予防にもなります。この時期、子供を中心に流行る頭じらみにも有用です。頭じらみには精油を利用したオイルパックが便利です。
子供の髪の毛も安心!頭ガードオイルパック
【材料】50mlガラス瓶・ホホバオイル50ml・レモングラス5滴・ティートリー10滴・ラベンダー5滴・ゼラニウム5滴
【作り方】ガラス瓶にレモングラス5滴・ティートリー10滴・ラベンダー5滴・ゼラニウム5滴を入れ良く振って混ぜ合わせます。
【使い方】ブレンドしたオイルを手のひらに500円玉台程度のせて、入浴前の乾いた頭皮と髪をよくマッサージをします。その後ヘアキャップを被りそのまま2時間程度放置した後、シャンプーします。
*レモングラスの精油は、肌に刺激を感じる方がいらっしゃるので、
肌の弱い方やお子様、傷がある方は、濃度を弱めにするなど調節をなさってください。
このようにレモングラスは、梅雨から夏にかけての皮膚トラブルに大活躍します。この他にも、ノミ・ダニ予防効果からのペットのケージなどのケアやキッチン周りのハエやゴキブリなどの害虫除けにも役立ちます。
精油だけでなく、レモングラスのハーブは、これからの時期の暑さによる食職不振などにもおススメです。
メドウズの手づくりハーブティー アンチストレスは、レモングラスやフェンネルなど胃腸の働きを助けてくれるハーブがブレンドされているので、食欲が落ちる夏場にもとても人気があるハーブティーのひとつです。
身体の内外から夏場のトラブルをケアしてくれるレモングラスは、東南アジアだけでなく、過ごしにくい日本の夏にも欠かせないハーブのひとつですね。