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2019/06/06|今月の精油は、「ローズ」

もうすぐ梅雨入りとなるこの時期はなんとなくメランコリックな気分になりますね。
そんな時は、華やかな花の香りで癒されたいものです。
香りの女王といわれるローズの精油は、5月から6月のこの時期に蒸留されます。
今回のメルマガは、そんなローズの精油についてです。

ローズオットーとローズアブソリュートの違い

ローズの精油は、薔薇の開花時期である5月から6月に花が収穫されすぐに抽出作業が行われます。薔薇の花摘みは、花が開ききってしまうと薔薇の香気成分が抜けてくるので、花が咲く寸前の早朝に始まります。

ローズ精油には、水蒸気蒸留で抽出されるローズオットーと有機溶剤を介して抽出されるローズアブソリュートがあります。

・ローズオットー
香りの女王と呼ばれる薔薇の中でも最高級のダマスクローズを水蒸気蒸留することによって得られるローズオットーは、5000㎏のバラの花びらから約1㎏の精油しか採ることができない大変貴重で高価な精油です。

・ローズアブソリュート
ダマスクローズの他にケンティフォリアローズなどの薔薇の花を有機溶剤を使って精油を抽出するローズアブソリュート。
効率よく抽出ができるので採油量が多く且つ熱を使用しないので自然に近い薔薇の香りが楽しむことができます。

どちらが良いとは一概に言えませんがどちらかというと溶剤の残留が懸念されるローズアブソリュートは、肌に直接使用するマッサージには不向きとされる為アロマテラピーの世界ではローズオットーが一般的です。
香りの再現性の高いローズアブソリュートは、香水の原料としてよく使用されます。

ローズの芳香成分は、発見されただけで500以上とされます。未知の成分もあるようですが主要なものは
・シトロネロール
・ゲラニオール
・リナロール
・フェニエチルアルコールなど
とローズオットー、ローズアブソリュートともにほぼ同じ。
しかし、含有比率が大幅に異なります

産地の違いで変化するダマスクローズの香り

ローズだけではありませんが、同じ学名の植物でも産地によってその芳香成分の含有量や比率が大きく異なり香りも変化します。

ダマスクローズを例にとると

・ブルガリア

世界中の調香師から逸品と称されるブルガリアのダマスクローズ。ブルガリア政府が国家基準を設けて、その厳しい基準をパスしたものだけがブルガリアンローズの称号を与えられます。その濃厚で豊かな香りの秘密は、まだ研究途中ともいわれる主要成分以外の微量成分の含有量の多さのようです。500以上にも及ぶ未開の香りの成分が複雑に絡み合い、類を見ないすばらしい芳香を醸し出しているのかもしれませんね。

・トルコ

ブルガリアとともにダマスクローズの2大産地のトルコ。国が基準を定めているブルガリアに対して、トルコでは民間での独自の管理になります。その特性故に、様々な特徴あるダマスクローズの香りが存在しますが、全体を通してみるとトルコのダマスクローズは、ちょっとオリエンタルな薔薇の香りが特徴です。

・イラン

乾燥や寒暖差に弱いダマスクローズですが、雨量が少なく寒暖差の激しい厳しい環境の中で力強く生きてきたイランのダマスクローズの香りは、ローズ特有の甘くフローラルな香りの中にスパイシーな香りが漂います。野生種が多い為、栽培量が少なくローズ精油の流通量も少ないです。イラン中部のカーシャンは蒸留技術が生まれた土地とされています。

女性の味方ローズの効能

気品あふれるローズの精油には、自律神経やホルモンなど内分泌系のバランスを整える女性に嬉しい効果がたっぷりと詰まっています。PMS(生理前症候群)や更年期特有の症状など、子宮を強壮し年代を超え女性の心と体のケアをサポートしてくれます。

スキンケアにはローズオットー

保湿・修復・殺菌とあらゆるスキンケアにローズの精油は有用ですが、使いやすいのはローズオットーです。ローズアブソリュートには、残留溶剤の心配があるので敏感肌の人や子供には注意が必要です。肌のターンオーバーを促すフェニルエチルアルコールを含むローズ精油は、美肌のオイルとしてよく利用されます。

美肌を保つにはローズウォーター

美肌を促すフェニルエチルアルコールはローズの精油よりもローズウォーターの方が多く含有されているのをご存知ですか?それは、フェニチルエチルアルコールが油よりも水に馴染む水溶性だからです。抗酸化作用と抗菌作用を併せ持つローズウォーターは、肌のターンオーバーを促し、肌の老化やシミしわを防いでくれます。肌荒れやニキビなどの炎症にも有用です。これからの時期の紫外線ダメージにも活躍し、日焼けした肌の鎮静化を図ってくれます。

肌の若返りにはローズヒップオイル

同じ薔薇の仲間であるノイバラの実から抽出されるローズヒップオイル。美容オイルとしてはもはや確固たるステイタスを持っています。肌の若返りやしわやしみのケアにおススメの美容オイルです。

メドウズがおススメするローズの若返りフェイシャルオイル

【材料】30mlガラス瓶、ローズオットー1滴、フランキンセンス1滴、ローズヒップオイル5ml、マカダミアナッツオイル10ml

【作り方】

・ガラス瓶にローズヒップオイルとマカダミアナッツオイルを入れよく混ぜます。

・ローズオットーとフランキンセンスを加え良く振ったら出来上がりです。

【使い方】

・洗顔後にフローラルウォーターで肌を潤す。

・フェイシャルオイルを手のひらにとり、顔と首にやさしくらせん状にのばしていく。

女性には堪らない魅力いっぱいのローズ。メドウズでは、香りも効果もとびきり上質なブルガリアンローズに拘って販売をしています。高価なローズオットーの精油の他にも手軽に日常使いができるブルガリアンローズを使ったローズウォーターやローズボディーバームも揃えているので薔薇の季節に是非バラ色のヘルシー&ビューティケアを実践してみてくださいね。

メドウズオーガニックエッセンシャルオイル ローズオットー

【学名】Rosa damascena
【産地】ブルガリア
【香りの特徴】気品のあるフローラルな薔薇の香り

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この記事を書いた人

三木 尚美(みき・なおみ)

アロマライフスタイルプランナー。メドウズに携わって気づけば20年の時を経ていました。
仕事を続ける中で知識を重ね、暮らしの中で役立つちょっとおしゃれですぐに実践できるアロマテラピーの提案が得意です。
より手軽により役立てられるアロマテラピーをテーマにSNSを通じて発信しています。

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