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2020/1/16|今月の精油は、「ジンジャー」
お正月も過ぎ、日常が戻ってきてなんとなくお祭りの後のような気だるさを感じる頃ですね。
暦の上では大寒を迎え、いよいよ本格的な寒さが到来します。
そんな季節に身体を温めることでやる気を起こしてくれるジンジャーの精油をご紹介します。
食だけでなく常備しておきたいジンジャーの精油
ジンジャーと聞くと料理に欠かせない生姜を思い浮かべますが、
精油のジンジャーもアロマテラピーで常備しておきたい精油のひとつといわれます。
東南アジア原産のジンジャーは、熱帯性の多年草の植物ですが、食で使われる根や茎を乾燥させ水蒸気蒸留法で精油が抽出されます。
中国やインドでは、紀元前から薬用として用いられ、アジアからヨーロッパへと広まっていきました。
身体を温めてくれるハーブとして有名なジンジャーは、胃腸の不調・関節の痛み・冷えの改善に良いと言われ、知名度は低いながら家に常備しておくと便利な精油です。
様々なトラブルに繋がる腹部の冷え
身体の芯となるお腹を冷やすと消化器系の不調を招きます。
全身の免疫を司るといわれる腸の不調は、全身の不調へとつながるので注意が必要です。
中国では、自身の健康のために真夏でも冷たい飲み物を避け温かい飲み物をとる人が多いそうです。
それほど重要な身体を温めることに於いて生姜は素晴らしい働きをしてくれます。
ジンジャーの名前の由来となったインドのジンギ地方では今でもジンジャーティーを飲みおなかの調子を整えるそうです。
身体と心を芯から温め生命力を与えてくれるジンジャー
ジンジャーの特徴的な芳香成分であるジンジベレンには、消化機能を高めて食欲を起こす作用があります。
消化機能が高まることで血行もよくなり体内に熱を与え活力を取り戻してくれます。
又、ジンジャーの温かみのあるスパイシーな香りは、冷え切ってしまった心にやる気をもたらせパワーを与えてくれます。
関節や腰の痛み、肩こりにも
冷えからくる関節や腰の痛みにもジンジャーは有効です。
冷えは血流の動きを鈍らせ、筋肉の緊張やコリが起こり、関節や腰の痛み、肩こりを招きます。
ジンジャーの精油が血行を促進して血の巡りを良くして痛みをやわらげてくれます。
但し、高濃度で使用すると皮膚刺激や強い香りで気分を悪くする場合があるので注意が必要です。
ジンジャーを使った温湿布 ジンジャーアロマコンプレス
痛む腰や関節をジンジャーアロマ温湿布でやさしく手当
【材料】ジンジャー精油1滴・レモンユーカリ精油1滴・お湯・タオル・洗面器
【作り方】
1 洗面器に60度程度のお湯を注ぐ。
2 すべての精油を加え良くかき混ぜる。
3 タオルの中央部にお湯をくぐらせたら、精油が付着した面が直接肌に触れないように
折り畳み固く絞ってから肌に当てる。
*関節や腰などの慢性の痛みには温湿布を、打ち身や捻挫などの急性の痛みには冷湿布が使われる。
冬は身体を温めることで免疫力をアップさせ、心身のバランスを整えることが大切です。
ジンジャー精油の癖のある強い香りは好みがはっきり分かれますが、他の精油とうまくブレンドすることで冬になくてはならない精油へと変化します。
是非試していただきたい精油のひとつです。