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2019/03/14 今月の精油は、「カモミール」
暖かな日がなかなか安定しないこの季節。不安定な春特有の天気で体調を崩しやすい時期ですね。
季節の変わり目は、身体も肌もリズムが整っていない状態です。
そんな今回のメルマガは、この季節にぴったりなカモミールについてお届けします。
香りも効果も全く別物のカモミールローマンとカモミールブルー
カモミールは地中海沿岸原産のキク科の植物でアロマテラピーで用いられるのは、カモミールローマンとカモミールブルー(ジャーマン)の2種類です。カモミールローマンは、草丈30㎝位の多年草に対して、カモミールブルーは、草丈20㎝から見かける比較的小型の一年草です。
小さなリンゴを意味するchamomillaを名前に持つカモミールローマンとカモミールブルーですが、香りも効果も全く別物となります。
カモミールローマン(学名 Anthemis nobilis)
マーガレットによく似た2、3㎝位の小型の花を咲かせるカモミールローマンは、花を水蒸気蒸留を用いて精油を抽出します。その香りは、小さなリンゴの名前の由来となるりんごのような香りとよく称されますが、フルーティーなリンゴの果実の香りというよりは、フローラル系の甘い香りの中にほのかに甘酸っぱいリンゴの香りを感じる程度です。
弱った植物の傍に植えると植物を元気にしてくれるコンパニオンプランツの一種であるカモミールは、植物のお医者さんとも呼ばれますが、私たちの心身へも有用な作用をもたらせてくれるので不安定なこの季節の悩ましいシーンで利用することができます。
又、ストレスケアによく用いられるカモミールですが、それはカモミールローマンが主です。
心への作用
自律神経の乱れからくる不安や緊張した状態を、穏やかに鎮めてくれます。
使い方・・・芳香浴
身体への作用
花粉が飛び交うこの時期の目のかゆみやムズムズする鼻周辺のケアに役立ちます。
使い方・・・芳香浴
肌への作用
春先特有の肌の痒みや赤みの緩和に有効です。
使い方・・・マッサージ・アロマローション(*)
カモミールブルー(カモミールジャーマン)(学名 Matricaria recutita)
カモミールローマンによく似た花を咲かせますが、花の中央の黄色の部分に盛り上がりが見られます。ハーブティーでも有名なカモミールですが、ハーブティーに用いられるのはこのカモミールブルーの方です。
ローマンと同じく花の部分を水蒸気蒸留することで精油が得られますが、
その液体の色は名前の通り濃いブルーです。この色は、含有する芳香成分であるアズレンからきています。
ハーブティーのカモミールブルーは、ローマンと同じほのかなリンゴの香りを感じる甘くフローラルな香りですが、精油は、その液体色とリンクする濃厚且つハーバルスパイシーな香りでカモミールローマンとは全く違った芳香を放ちます。
カモミールブルーは、ハーブティーや含有するカマズレンの効能から肌に対してよく用いられます。
ハーブティーとして ピーターラビットにも登場するカモミールのハーブティーですが、おなかの調子を整えたい時よく用いられます。
花粉などのアレルギーからくる目のかゆみには、ハーブティーを飲んだ後の出がらしをお茶パックに入れ、アイパックにしてみるのもいいでしょう。
肌への作用
カマズレンには、痒みや炎症を抑え皮膚の再生を助ける作用があります。
使い方・・・マッサージ・アロマローション(*)
メドウズがおススメする春のトラブル肌用アロマローションの作り方
カモミールローション
【用意するもの】
・50mlスプレー瓶
・ローズウォーター 45ml
・カモミールローマン 3滴 もしくは カモミールジャーマン1滴とラベンダー2滴
・スィートアーモンドオイル 5ml
【作り方】
・スプレー瓶にスィートアーモンドオイルとカモミールローマンの精油を入れよく混ぜます。
・ローズウォーターを加え良く振ったら出来上がりです。
*オイルとローズウォーターは完全に溶かすことはできないので、ご使用の前に良く振って撹拌してから使用してください。
カモミールを使って春先のトラブルにアロママッサージを行うときは、
痒みを抑えるマカダミアナッツオイルをベースに使ってみてはいかがでしょう。
【レシピ】
マカダミアナッツオイル30mlにカモミールローマン4滴、ラベンダー1滴、ネロリ1滴
香りが強いカモミールブルーを使うときは、
マカダミアナッツオイル30mlにカモミールブルー1滴、ラベンダー5滴
で試してみてください。痒みが強い場合は、カモミールブルーがよくつかわれます。
*カモミールブルーは、香りが強いので1滴で十分です。
春のトラブルにはカモミールがおすすめです。
是非試してみてくださいね!