Project Description

夢見ていたプロヴァンスラベンダーとフランスアロマテラピーの第一人者ロドルフバルツ氏を訪ねて その2
(過去のブログから)

メドウズが当時から大変お世話になっている滋賀県の彩生舎さんは「水の彩」という化粧品が主力商品の会社さんですが、「ハイパープランツ」ブランドのアロマテラピー商品も販売しています。ある日西村社長より「フランスにラベンダーを見に行きませんか」というお誘いをいただき、思わぬ形で私の長年の夢が実現するときがやってきました。

羽田を出発し、パリを経由しプロヴァンスの入り口南仏マルセイユまで約20時間。ヘロヘロになった一行を迎えてくれたのは、素敵なデイビッドさん。フランスでも有名な精油ブランド、「フィネサンス」の社長です。そして、フィネサンスの顧問がフランスアロマテラピー界の第一人者ロドルフ・バルツ氏です。バルツ氏はオーガニックエッセンシャルオイルの研究を続け、フランスのメディカルアロマテラピーを高めた第一人者。オーガニック認証取得団体の設立にも関わった高品質エッセンシャルオイルの生みの親といっても過言ではありません。

デイビッドさんとバルツさん

いよいよ、デイビッドさんの運転でラベンダー畑に向かうときが来ました。フィネサンスから車で1時間半、信号もない山道を車は南東へ疾走します。すると、突然目の中にあの紫色のラベンダーがチラチラと目に入ってきました。しかしここで教えられます。「このあたりはまだ標高が低いからラバンジン、もっと高いところに行くとラベンダーになるよ」と。そうです、ラベンダーは標高700m以上の高地でないと咲いていないのです。

眼前に広がる一面のラベンダー
聞こえてくるのはミツバチが飛び交う羽音のみ

しばらくは言葉が出てきませんでした。一面に漂う甘いラベンダーの香り、そして無数に飛び交うミツバチの羽音がコンサートホールのように反響しそれ以外に何も聞こえない静かな場所。ここが世界的なラベンダーの生産地、プロヴァンスでした。ここで、私たちは直接バルツ氏から「ラベンダーが持つ薬効効果」等を教えてもらう贅沢な時間を過ごしました。

あっという間に楽しい数日は過ぎ、私の初のプロヴァンスラベンダー紀行は幕を下ろしました。このような貴重な経験を与えてくれた彩生舎の西村社長には感謝しかありませんし、そして私がメドウズを続けるに当たりそれぞれの植物がそのような環境で育てられ、精油へと生まれ変わったかその過程をより重視するようになったのもこのプロヴァンスがきっかけです。さらに、生産者、サプライヤーとの結びつき(コミュニケーション)の大切さも学びました。もちろん、本場フランスでエッセンシャルオイルがどのように活用されているのか、現地の人の声や販売現場からもうかがい知ることができた大変有意義な時間でした。そして私はこれ以降、「ブルガリアにローズを見に行きたいな」「もっとほかの植物の蒸留風景」をみたいと思うようになり密かに計画を練っています(コロナがはやく落ち着くことを祈るのみです)。

ちなみに、私がこの旅行でやらかした大失態。実はお財布を忘れてカードもお金もない無一文の状態でヨーロッパに行ったことです。羽田へ向かう途中で「あっ、財布を忘れた!」と気づいたのですが、逆にどこまで無一文でいけるか楽しんでみることにしました。「こんな変な日本人いるんだ」とデイビッドさんには笑われ、もちろん、西村社長にはご迷惑をおかけしましたが、今でも私たちの中の笑い話になっています。