Project Description
生産者を守ることが
アロマテラピーの未来を創ることにつながります
ホームコレクション誕生の背景
2枚の写真から見えてくること
この2枚の写真をご覧ください。何かお気づきになる点はございませんか。
クラリセージ畑(フランス)
ハーブの栽培指導をするダーリン・ペイン(マラウイ)
サッカーフィールド以上の広さがある広大なクラリセージ畑はフランスプロヴァンス地方の丘陵地帯に広がります。本業は小麦農家の生産者が、重機が入らない等の理由で小麦栽培に向かない場所でクラリセージやヘリクリサムなどのハーブを栽培します。フランスはオーガニック大国で、この農場で栽培される小麦もエコサートのオーガニック認証を取得しています。そのため、同じ生産者が栽培するハーブにも容易にオーガニック認証を取得することが出来ます。
一方、世界最貧国のひとつマラウイ。これまでのタバコの栽培からより安定した生活手段を得るためハーブへの転作と蒸留技術を指導するメドウズの創業者ダーリン・ペイン。言語の壁はあれど、1日も早い自立を促すため、ダーリンも生産者も一生懸命です。しかし、どんなに一生懸命ハーブを育てても容易に商品を販売できない大きな2つの壁が彼らに立ちはだかります。
- オーガニック偏重主義
- 複雑な流通機構
30年前にメドウズを創業したダーリン・ペインの思い
それまでエジプト系の香料会社で働いていたダーリン・ペインは、先進国が一方的に決めた生産方法、価格が途上国の生産者に負担をかけむしろ困難を押しつけているという事実を解決したいと1991年、祖国イギリスにメドウズを創業しました。良好な作業環境を共につくり、愛情を持って生まれるエッセンシャルオイルを褐色のビンに充填し、彼はエッセンシャルオイルを1本1本丁寧に売り続けました。しかしより安心、安全なオーガニック商品を求める風潮がヨーロッパを中心に強くなり、そしてここ日本でも次第にオーガニック認証のエッセンシャルオイルを求めるようになりました。
地球環境に配慮し、生産者と消費者を守るオーガニック認証は素晴らしい制度です。しかしオーガニック認証を取得するには認証機関の厳しい審査を受けなくてはいけません。ここで問題になるのが費用と手間です。フランスの大規模小麦農家のようなところであればそれほど大きな負担にはなりませんが、世界最貧国のひとつのマラウイの生産者だけでなく、途上国にある多くの生産者には極めてハードルが高く、費用の負担どころか言葉を理解することから始めないといけません。私たちがオーガニック商品を過度に求めることで、ハーブを一生懸命育てても販売することすら出来ない生産者がいる事実。そして、明日の自立を夢見て努力しても、スタートラインに立つことすら難しい小規模なハーブ農家にダーリン・ペインは心を痛めていました。30年前の「先進国の都合を途上国の生産者に押しつけている現実」と何ら変わらなかったからです。
オーガニック認証はないものの、生産者が丹精込めて育てたハーブから生まれるエッセンシャルオイルを「ホームコレクション」と名付け皆様にお届けすることになりました
私たちは少しでも多くの生産者を守り、多様性を確保するためにオーガニック認証にとらわれず良質なハーブをつくる生産者から直接エッセンシャルオイルを仕入れることにしました。そしてそのエッセンシャルオイルはこれまでも、メドウズのシナジーブレンドオイルやデッドシーソルトの原料として皆様になじみのある香りです。「なぜシナジーブレンドオイルはオーガニックではないのですか」というご質問を頂きますが、さまざまな生産者を支援し、アロマテラピーの多様性を確保することがその理由の一つです。
毎日の生活で植物のチカラを感じてほしいから。手ごろな価格を実現しました。
輸送形態や包装の見直しなど細かな工夫を重ね、毎日の暮らしで無理なく使える手ごろな価格を実現しました。感染症対策、お掃除、就寝等1日を通してアロマテラピーが家庭の中で必要とされるシーンは少なくありません。しかし、これまでのエッセンシャルオイルは価格的にも手軽に毎日使えないというお声をこれまで多く頂いていました。「よりよい商品を適正な価格で提供し、生産者と流通者、お客様全員が幸せな時を過ごす」こと、これが30年前に掲げられた私たちメドウズの企業理念の一つでもあります。
これまでも気候変動による干ばつ等でハーブ栽培は苦しい状態にありましたが、新型コロナウイルスの影響で特に途上国の生産者が苦境に立たされています。その結果、ハーブ栽培を諦めてしまう農家も少なくありません。生産者を守ることが、私たちが愛するアロマテラピーの未来を創ることにつながります。これからも安心して皆様にアロマテラピーを楽しんで頂ける環境をつくるのも私たちメドウズの責任です。