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2019/11/14|今月の精油は、「パルマローザ」

立冬も過ぎて暦の上では冬に突入ですね。冬の気配が日一日と感じられるようになり、いよいよ寒さが厳しくなってきます。
冬の乾燥した空気は、心身に様々なダメージを与えます。

そんな今月の精油は、スキンケアからヘルスケアまで幅広く使える「パルマローザの精油」についてお届けします。

昔はローズの偽和剤として使われていたパルマローザ

レモングラスやシトロネラと同じイネ科オガルカヤ属のパルマローザは、細長い葉が特徴的なインド原産の植物です。
ローズと同じ芳香成分であるゲラニオールの含有量が高い為に、ローズを思わせるフローラルな香りを放ち、古くはローズの偽和剤や安価な香料として利用されていました。
インドからヨーロッパへ輸出される折には、インディアンゼラニウムやターキッシュゼラニウムなどと呼ばれており、パルマローザと正式に呼ばれるようになったのは後の事です。

パルマローザの評価が認識されるようになった現在でも、パルマローザの香りと称される商品が少ないのはローズの偽和剤として使われてきたネガティブな過去が原因かもしれません。

免疫系の強壮を図り治癒力を高める

インドの伝承医学であるアーユルヴェーダの治療では、パルマローザを感染症の治療、神経痛や腰痛の緩和など痛みの治療などに取り入れており、インドでは様々な生活シーンで使われてきました。
香りの良さから本来のパワーが隠されてしまった感があるパルマローザですが、免疫系の強壮を図り弱った心身の治癒力を高めてくれる優れた精油。熱を下げたい時にも利用でき、この時期の風邪ケアにも役立てます。

心の疲労を和らげる

パルマローザの主成分であるゲラニオールには、抗うつ、抗菌、抗真菌、収斂などの作用があります。
メンタル面では、心を落ち着ける鎮静作用元気づける高揚作用の両方を持つことから心が疲弊してしまったときにやさしく労り癒やしながら元気づけてくれます。

肌のお手入れを念入りにしたい時に

スキンケアによく使われるパルマローザ。
肌のお手入れを念入りにしたい時に使いたい精油です。

収斂作用の他にも、肌の弾力を高める効果を持っていて、しわたるみケアにおススメです。又、殺菌作用からニキビで困ったときにもサポートしてくれます。皮脂バランスも整えてくれるの事から、フケを抑える頭皮へのアプローチにも使えます。

冬の乾燥から全身をケア!フローラルボディクリーム

時間と共に変化する香りも楽しめる保湿ボディクリームです。

【材料】パルマローザ精油3滴・パチュリー5滴・イランイラン2滴・ミツロウ5g・シアバター5g・マカダミアナッツオイル10ml・ローズウォーター10ml

【作り方】
1 ビーカーなど耐熱容器にミツロウ・シアナッツバター・マカダミアナッツオイルを入れ湯煎で溶かす。
2 完全に解けたら湯煎から外して冷ます。
3 固まる前に精油を入れよく混ぜ合わせます。
4 ローズウォーターを少しずつ加えていきクリーム状に練り上げて完成。

【使い方】乾燥している箇所に塗り広げます。
お風呂上りに使うと温まった肌の熱でほどよく香りが広がり、時間の経過と共に変化する香りを楽しめます。

風邪やインフルエンザなどの感染症と共に乾燥からくるしわなどの肌トラブルが気になる季節にとても役立つパルマローザの精油。
少し青さを感じる爽やかなフローラルな香りは、薔薇の香りが苦手な人にも好まれます。

是非一度試してみてくださいね!

メドウズオーガニックエッセンシャルオイル パルマローザ

【学名】Cymbopogon martini
【産地】 マダガスカル
【香りの特徴】 ローズやゼラニウムに似た爽やかなフローラルな香り

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この記事を書いた人

三木 尚美(みき・なおみ)

アロマライフスタイルプランナー。メドウズに携わって気づけば20年の時を経ていました。
仕事を続ける中で知識を重ね、暮らしの中で役立つちょっとおしゃれですぐに実践できるアロマテラピーの提案が得意です。
より手軽により役立てられるアロマテラピーをテーマにSNSを通じて発信しています。

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